建設業許可と法人化

個人事業主の場合、法人化して建設業許可申請した方がいいでしょうか。色々な見方があると思いますが、筆者なりの見解をまとめてみました。

法人化のメリット・デメリット

法人化のデメリット
  • 法人化の手続きにまとまった費用がかかる
  • 法律上の義務が増える
  • 個人事業主の「青色申告特別控除」は受けられない(税務)

法人化のデメリットは

メリット
  • 納税面で有利な場合がある
  • 信用力が向上する
  • 有限責任に出来る
  • 社会保険に加入できる

といった辺りでしょうか。

建設業許可と法人化

事業規模が大きくなったら法人化を考えればいいという意見には異論はないと思いますが、建設業許可を契機に法人化を考えるかどうかについては、以下についても着目したいところです。

  • 法人化の際は建設業許可を引き継げない、取り直しになります(事業承継などが絡んでくると煩雑になりますし、法改正もあります)。
  • 個人事業主の場合、従業員が4名までなら健康保険・厚生年金に関しては加入義務がありません。雇用保険については、1人でも従業員を雇用したら基本加入しなければなりません。短時間労働でないとか、条件はあります。

建設経営と社会保険

令和2年10月の改正建設業法の施行で、社会保険の加入義務の順守が建設業許可の要件になります。先の従業員が5名未満の個人事業主であれば、加入の義務がないという扱いです。社会保険の費用は労使折半なので、事業者にも金銭的な負担も伴います。その辺りを勘案したいところでしょうか。建設業も然ることならが、コンビニエンスストアの社会保険料未納問題が一時期よくニュース記事になっていたのを記憶されておられる方も少なくないのではないかと存じます。
一方で、従業員の福利厚生面からは、加入済みの企業の方が評価されるでしょう。

余談ではありますが、資金繰りなどから社会保険料未納でお困りの際も、宮崎県再生支援協議会の相談対象と伺った事があります。
直接の相談は勿論、士業等の案件持ち込みの道もあると聞いておりますので、まずは抱え込まずに周囲にご相談されるとよいのではないかと存じます。

宮崎県中小企業再生支援協議会

その他

その他、他の業種にも共通する要素としては

  • 大きな借入をする場合は法人の方がいい(有限責任)
  • 取引先との兼合い(信用力の向上)

が挙げられるでしょうか。
ただ借入といっても売上とのバランスが何よりも大事ですし、従業員が少ないのに法人化して、販路を増やせなかったり増える事務量や経費に対応出来なかったりしては、法人化のメリットを引き出せなくなる恐れもあります。
コンサルタントに言われて法人化はしたけれど…というのを、他業種では(結構)見かけます。
しっかりと計画立てられたいところです。

はっきり言って…
小規模事業主さんが大きな経営判断や投資を決断される前には、よろず支援拠点などのセカンドオピニオン(第三者の意見)も聞かれた方がいいように思います。周囲の人間はお金が絡むと「やりましょう」みたくなる傾向もあるので。
投資にも、色々な選択肢があって不思議ではないと思うのです。
例えば家を建てるなどする際に、新築にするか中古にするか、都市部にするか郊外にするか、高台にするか住環境はどうかなど、費用面も含めて検討すると思うのです。経営なので、収益性という要因は加わりますが。

会社(法人)の種類

法人化する際、現在有限会社を新規には作れません。資本金規制も撤廃されている為、株式会社の設立も難しくはないでしょうが、設立時の費用面の観点から合同会社という選択もあります。

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Posted by 行政書士 吉永