Y点(経営状況分析評点)の改善について

経営事項審査のP点(総合評定値)の中でも、Y点(経営状況分析評点)についてです。

Y点(経営状況分析評点)の特徴など

経営事項審査のP点(総合評定値)は業種ごとに算出されますが、Y点(経営状況分析評点)は業種共通で用いられる点が特徴です。

そのため、Y点(経営状況分析評点)がアップできると、自社の全ての業種のP点(総合評定値)の底上げに繋がります。

Y点(経営状況分析評点)は、貴社の財務諸表(決算書)、貸借対照表と損益計算書をもとに算出されます。

経営事項審査を宮崎県などに申請する際は、宮崎県の窓口とは別に登録経営状況分析機関に実費を負担して、事前に評価を依頼します。

貴社の財務体質を、定められた基準に則り、点数化する項目といえます。

財務体質の内訳としてY点(経営状況分析評点)では、「負債抵抗力」「収益性・効率性」「財務健全性」「絶対的力量」の4つに分類しています。

上記の4項目を更にそれぞれ2指標をピックアップし、計8指標で分析します。

8指標にウエイトをかけ、言い換えれば傾斜配点し、最終的なY点(経営状況分析評点)が算出されます。

Y点(経営状況分析評点)における各指標については、次の経営状況分析機関のファイルをご参考下さい。

経営状況分析8指標計算式|経営状況分析機関のワイズ公共データシステム株式会社

Y点(経営状況分析評点)の改善

以下、建設業者の中でも小規模な企業をイメージします。

Y点(経営状況分析評点)の改善については、売上高や利益率の改善よりも、負債の抑制や自己資本比率の向上といった内容の方が、自社で直接コントロールでき、取り組み易いのではないかと存じます。

より能動的に数値を変化させられます。

負債や借入によるY点の変化について

新規の借入について検討してみましょう。

他の数字が変わらなければ、負債が小さい方がY点(経営状況分析評点)はよくなります。

運転資金確保のための借入は、置くとしましょう。

設備投資が目的の借入では、評点が大きく影響を受ける可能性があります。

借入をすると、指標はどう変化するでしょうか。

負債が大きくなる為、X2(負債回転期間)は悪化します。

総資本も大きくなるため、X3(総資本売上総利益率)とX6(自己資本比率)が悪化します。

設備投資により、大抵は固定資産が大きくなるでしょうから、X5(自己資本対固定資産比率)も悪化します。

負債が大きくなる事で利払いが増えればX1(純支払利息比率)も悪化します。

負債の増加はY点(経営状況分析評点)にとって悪い点が目立ちます。

手持ち資金による設備投資と、Y点の変化について

では自己資本(手持ちの資金)で設備投資した場合はどうでしょう。

固定資産が増えるため、X5 (自己資本対固定資産比率) が悪化要因ではあるものの、Y点(経営状況分析評点)への影響は限定的といえそうです。

自己資本だけで設備投資するケースは限定的です、小規模事業者の場合は特に。

そのため、以下の経営判断になろうかと存じます。

  • 設備投資するかしないか。
  • 或いはどの程度で設備投資するか。

自己資本(手持ち資金)で設備投資を検討する場合の補足

負債は、Y点(経営状況分析評点)だけでみると悪化要因ですが、借入自体が、経営で否定されるものではありません。

借入をせずに設備投資をしてしまうと、当然手持ち資金も減少してしまいます。

一般的な経営指標を例に取ると、安全性指標である当座比率や流動比率の減少要因になります。

当座比率や流動比率自体は、P点(総合評定値)やY点(経営状況分析評点)と連動はしません。

仕入れのタイミングで資金需要が高まったり、昨今のコロナウィルス感染症のような急激な経営環境悪化による減収減益、運転資金の確保が必要になったりすると、結局借入をしないとならなくなる事も考えられます。

上記のようなケースも含め、手持ち資金による設備投資では、低利で借入できる機会を逸してしまう恐れもあります。

採用条件は厳しいようですが、宮崎県産業振興機構の「みやざき設備資金貸付事業」などの無利子や、低利の融資もあります。

低利であれば、借入によるX1(純支払利息比率)の悪化は、最小限にできます。

当然ですが、自己資本と融資を併用した設備投資も考えられます。

手持ち資金と借入のバランスのよい活用が、設備投資や経営では求められるのではないでしょうか。

設備投資の有無による、Y点の変化について

借入して設備投資する場合と、設備投資自体を見送る場合とで、Y点(経営状況分析評点)はどう違ってくるでしょうか。

設備投資の一般的な目的は、生産性の向上や老朽設備(償却済み設備)の刷新でしょう。

つまり収益性や効率性に好影響を及ぼします。

生産性が向上して利益率が改善すれば、X3(総資本売上総利益率)やX4(売上高経常利益率)が上向く可能性があります。

収益性が向上すれば、営業キャッシュフロー(X7に出てきます)も基本的には増加します。

また減価償却費を計上できるので、その部分ではキャッシュフローの面でもプラスに働きます、設備投資を見送り、償却済みの資産を使い続ける場合と異なり。

新規の需要獲得に、設備投資が必要な事態も考えられます。

企業の成長(規模の拡大)には、設備投資は避けられない面もあります。

売上や利益率が向上すれば、自己資本の増加や利益剰余金の積み増しはX1を除く全ての項目に影響します。

Y点の改善に関するキーワード

まとめると、Y点の改善に関してはコントロールしやすい順に、次の3つがキーワードとなりそうです。

  • 負債
  • 設備投資
  • 売上・自己資本の拡大

Y点(経営状況分析評点)をアップして、公共工事の受注や売上の拡大を検討される際に、ご参考下さい。

他社とP点(総合評定値)で1点2点を争うような状況下で、活きてくるのではないかと存じます。

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Posted by 行政書士 吉永