総合評定値アップについて
総合評定値(P点)は業種ごとに算出されます。総合評定値の算出に当たっては、全ての業種の総合評定値に影響する項目と、業種ごとの総合評定値にのみ影響する項目とに分けられます。
そうでない(該当業種にのみ影響する)主な項目
- 完成工事高
- 技術職員数(宮城県 経営事項審査の評点算出ハンドブック p.12)
全てに影響する主な項目
- 財務諸表(Y点)
- W点(その他社会性等の審査項目)
それぞれについて、適宜見て行きます。
完成工事高
経営事項審査を受審しない業種に関する完成工事高に関しては、他の業種に完成工事高を振り分けられる場合があります。「完成工事高の合算」などと表現されます(宮崎県 経営事項審査の手引き p.18)
建設機械の保有状況
平成30年から点数が加重されました。1台目から8台目まででも4点上乗せされています。
また営業用の大型ダンプやリースも対象になりました。営業用大型ダンプ車に関しては車検証備考欄への記載などが必要になります。
売上高や利益率の改善
代表的な項目についてまとめられている国土交通省のページがあります。
建設業者の経営支援等について| 国土交通省関東地方整備局
売上高と利益率は必ずしも正の相関をするとは限らなかったり、(建設業に対する)兼業売上の割合が高まると、自社のコアコンピタンスが不明確になり勝ちになったりなどのデメリットも念頭に置かれながら、ご参考頂きたい内容なのではないかと存じます。
節税
税引き前で計算する項目も多いため間接的ですが、税制処置を得られる施策も見受けられます。
一例として「経営力向上計画」は、補助金申請などでも利用出来る(加点対象となる)場合もあり、複数のメリットが見込みます。
(公的)支援プログラム
こちらは直近の受付は終了のようですが、専門家派遣のプログラムもあります。
地域建設産業 事業継続支援事業~貴社に専門家を派遣し、課題解決に向けてアドバイス~
上記に限らず、専門家派遣のプログラムが用意されている場合があります。一般的に事業者側の金銭的な負担は廉価で済む事が多いです。ご希望の際は取引金融機関や商工会・商工会議所などにご相談されてみては如何でしょうか。
そして九州地方整備局のサイトやファイルにも窓口一覧がまとめられています。古い情報もまぎれているかも知れません。適宜読みかえをお願いします。
建設産業行政| 国土交通省九州地方整備局
従業員20名以下の建設業者が対象になる補助金があります。
ほぼ毎年、繰り返して補助金を受給できます。
投資額の3分の2、最大50万円まで補助されます。
採択率も9~5割と高めです。
申請用紙も数枚で済みます。
経営事項審査と併せて、ご検討下さい。